(オープニングBGM。「ずんだもん&めたんの社会×思想トーク!」とタイトル表示)
(カフェ風の背景。ずんだもんが落ち込んだ表情で座り、めたんが向かいに座る)
「はぁ…めたん、聞いてほしいのだ。ボク、SNSにいろいろ投稿するのが好きなんだけど、最近ちょっと困ったことがあって……。」
「どうしたの? いつも元気なずんだもんが心配そうな顔してるわね。」
「実は、バイト先の先輩がボクのSNSを全部チェックしてるみたいで、どこに行ったとか、誰と会ったとか、後から細かく言われるのだ。『そんなに何でも公開して大丈夫?』って言われても、ボクはただ楽しく共有してるだけなんだけど、なんだかモヤモヤするのだ。」
「そうなのね。SNSに自分から情報を出していると、知らない間に“監視”されてるみたいに感じることがあるわよね。」
「うん…先輩は『監視社会がこわい』とか言うんだけど、ボクは正直、監視社会って言われてもピンとこないんだ。そりゃちょっと嫌だけど、どう考えればいいのか……。」
(めたんが少し身を乗り出す)
「そういうとき、昔のルーマニアで“セクリターテ”という秘密警察があった事例を思い出すの。彼らは4万人のエージェントと40万人もの密告者を使って監視していたんだけど、本当は全部監視しきれなかったのに、『いつでも見られている』と国民に思わせていたのよ。」